スレート屋根の塗装について

色褪せたスレート屋根

スレート屋根の塗装の必要性

まず、スレート屋根は瓦屋根とは違い板状の屋根になり板状の屋根素材に防水塗料や熱を吸収する塗料などを塗り屋根瓦の役割をしている素材で、瓦の屋根と比べるとものすごく軽いため、地震に対して建物を強くすることができる屋根の素材です。ですが、その反面、瓦などとは違い、材質も薄く台風などで飛ばされやすく脆いというデメリットを秘めており、そのデメリットはスレート屋根に塗る塗料である程度緩和されますがそれでも瓦と比べると寿命も短く、7年おきにメンテナンスをする必要があります。スレート屋根の寿命を延ばすためにも塗装が大事であるわけです。

 

劣化が始まってからの塗装は意味が無い

スレート屋根は長年使用していると、日光の日差しや雨風などが当たるためひび割れたり、スレート屋根を打ち付けたくぎがずれたりして雨漏りするといった不具合が出てきます。スレート屋根自体の寿命も何の対策もしないままですと7年持てば良いほうです。スレート屋根は劣化が始まってから慌てて塗料を塗っても、劣化を止めることはできても今まで劣化した分の劣化を止めることはできません。ひび割れたスレート材を修復することなんかも塗装をしただけではできませんし、スレート材のずれも塗装をしたからといって大丈夫ではないのです。劣化した箇所を直し、ずれを元通りに戻すことによって初めて屋根の修復ができるわけで、劣化をしていても塗料を塗ればそれ以上の劣化が進まないというだけで劣化が元通りになるわけではありません。

 

どのような塗料を使用してスレート屋根を塗装するか

スレート屋根の寿命を延ばす際、使用する塗料には様々なものがあります。ここではスレート屋根に試用することができる塗料を紹介します。まずは、アクリル塗料を紹介しましょう。アクリルと量は非常に安価に手に入る塗料で物によっては3000円以下でも販売されている水性のアクリルと量があります。水性とありますが、これは乾くまでが水で落とせるというだけで、乾いてしまえば水では落とせませんので安心してください。こちらのアクリル塗料ですが30年前まではスレート屋根の塗装をする際は主力となっていた塗料でした。ですが、問題があり、耐用年数が4年から7年と短く、現在ではほぼ使用されない塗料となっています。

次にウレタン系塗料というものがあり、こちらの塗料はアクリル塗料より少し割高ですが耐用年数が長く7年から10年という寿命になります。アクリル塗料と比べるとメリットとしては弾力があり伸びが良いのでひび割れを起こしにくい塗料ですが、デメリットとしては水分に弱く耐水性能が低くなりやすいことと、塗料に有毒性のある物質が入っているため、マスクを着用してと総作業をする必要があります。

耐久性を重視するのであればシリコン系塗料というものもあります。こちらの塗料もウレタンの塗料と大差ない値段で購入できますが、耐用年数は10年から15年とアクリルやウレタン塗料と比べると長いのが特徴です。また、耐熱性能が非常に高く防水、防カビ能力が非常に高い塗料です。ですが、シリコン塗料にもデメリットがあり、それは価格がアクリルやウレタンの2倍近くの価格であることと、性質上、塗装をする際にひび割れを起こしやすいことがデメリットです。

そこで登場したのがフッ素系塗料です。フッ素系塗料は15年から20年という耐用年数であり、防水性、防カビ、耐熱性がシリコン製の塗料より高く長寿命です。ですがその反面割高な塗料でありシリコン製の塗料より高いうえに艶が出てしまいます。この艶はフッ素独自の艶であり仕方のないことなのですが気になる方もいると思いますので一応参考程度に屋根に艶が出てしまうことを記載しておきます。

 

剥がれたスレート材の塗装を自分ですることはお勧めできない

スレート材を自分の手で塗装をすることについては、はっきりと申しますとお勧めはできません。その理由はスレート材の塗装は適切な量を塗装しないとすぐに剥がれ落ちてしまいます。また、スレートの下地をきちんと清掃して綺麗な状態にしてから塗装をしないといけないため経験をつんだ大工さんでしかうまく塗装をすることが難しいといえます。ですので、自分で剥がれたスレート材の塗装をすることについてはお勧めできません。また、高所に上り作業をすることになりますので、転落して怪我をする恐れがありますので、その道のプロに任せることをお勧めします。また、日曜DIYに使用する塗料はスレート材を塗装する際、あまり良い塗料とは言えず、剥がれやすいですし、専門の塗料の取り扱いについても知識が必要なため知識がある方で塗装経験が豊富な方以外の出のスレート材への塗装は難しいといえますから専門のプロの方に任せるほうが結果的には良いでしょう。たとえば横浜であれば街の屋根やさんのような、屋根専門の業者などに頼むほうが安心です。

塗装代の経費を浮かせたい場合であっても結果的にはプロの方に頼ればよかったということにならないように注意が必要です。